【筋肉痛】辛い筋肉痛を早く治す方法について
普段から筋トレをしている人ならば、筋肉痛になると嬉しくなる人も多いと思います。
しかし、そうでない人の場合は不愉快で辛い場合がほとんどで、日常生活に支障をきたすこともあります。
しかし、適切な対処法を知っていれば、筋肉痛の軽減や回復を速めることができます。
ですので今回は、筋肉痛を効果的に治すための方法をご紹介していきます。
筋肉痛を治す方法について
筋肉痛を治す方法
最初に言っておきますが、「『これ』をしたから絶対に筋肉痛が治る」という魔法のような方法はありません。
あくまでも、今回ご紹介するのは「筋肉痛を早く治すためにやるべきこと」ですので、以下の方法を試したからといって、次の日に筋肉痛が治っているという事はないので、お間違いのないようお願いします。
では、筋肉痛を治す方法についてご紹介します。
冷やす
筋肉にダメージが生じると、その部位に炎症が起きます。
炎症は、体がダメージを修復する過程の一部ですが、この炎症が痛みや腫れの原因となります。
冷やすことで、血管が収縮し、炎症の部位への血流が減少します。
これにより、炎症の進行が抑えられ、痛みや腫れが軽減されます。
どのように冷やせばいいのですか?
- アイスパック
- 冷やしたタオル
- 冷水浴
などがおすすめです。
アイスパックは、肌に直接当てると冷やしすぎのリスクがあるため、タオルや布で包んでから当てるようにしましょう。
冷やすタイミングはいつでもいいのですか?
なるべく早めにしましょう。
筋肉を酷使してから24〜48時間は特に効果的です。
つまり、筋肉痛になってから3日後に筋肉痛の場所を冷やしても、大きな効果はありません。
もちろん、注意するべき点もあります。
温める
筋肉を温めることにより、血管が拡張し、血流が促進されます。
これにより、酸素や栄養素が筋肉に供給されやすくなり、また、老廃物が体外に排出されやすくなります。
その結果、筋肉の緊張が緩和され、痛みやこわばりが軽減されることが期待されます。
筋肉を温める場合は、以下の方法がおすすめです。
- 温水で濡らしたタオル
- 湯船
- 温湿布
筋肉痛や怪我が発生してから24-48時間が経過した後に、温めるのが効果的です。
ストレッチ
ストレッチは筋肉や関節を柔軟にし、血行を促進する効果があります。
筋肉が伸ばされることで、筋線維の間の老廃物が排出されやすくなり、筋肉の回復をサポートします。
また、筋肉の緊張を緩和することで、筋肉痛やこわばりの軽減が期待されます。
運動前には「動的ストレッチ」を行い、運動後には「静的ストレッチ」を行うようにしましょう。
「動的ストレッチ」と「静的ストレッチ」は、何が違うのですか?
違いについて説明しましょう。
- 動的ストレッチ
- 動的ストレッチは、筋肉や関節を動かしながら行うストレッチの方法です。
運動のウォームアップとして行われることが多く、筋肉を伸ばすだけでなく、血流を促進し、筋肉や関節を動かしやすくする効果があります。
分かりやすいもので言えば、「ラジオ体操」が動的ストレッチの代表例でしょう。
- 動的ストレッチは、筋肉や関節を動かしながら行うストレッチの方法です。
- 静的ストレッチ
- 静的ストレッチは、特定の筋肉や筋群を一定の位置で静止させ、その状態を一定時間(通常は15〜30秒程度)キープすることで筋肉を伸ばすストレッチの方法です。
開脚をできるようになるためのストレッチなどは、全て静的ストレッチです。
- 静的ストレッチは、特定の筋肉や筋群を一定の位置で静止させ、その状態を一定時間(通常は15〜30秒程度)キープすることで筋肉を伸ばすストレッチの方法です。
運動前に静的ストレッチをしているのですが、ダメなのですか?
ダメです。
筋肉痛を早く治したいのであれば、動的ストレッチや運動を行うのを避けて、静的ストレッチを行うようにしましょう。
しかし、無理に筋肉を伸ばすと、筋肉を傷つけてしまう可能性があるので、ストレッチのやり過ぎや、負荷のかけ過ぎには気をつけましょう。
休息を取る
筋肉は運動や日常生活によってストレスやダメージを受けることがあります。
このダメージは微小なものであることが多いですが、これを修復することで筋肉はより強く成長します。
この修復プロセスは主に休息中に行われるため、筋肉に十分な休息を与えることは、筋肉の回復や成長に不可欠です。
筋肉を休める方法については、以下の2通りの方法があります。
- アクティブレスト
- 軽い運動やウォーキングを行いながら筋肉を動かす方法です。
これにより、筋肉の緊張を和らげ、血流を促進します。
- 軽い運動やウォーキングを行いながら筋肉を動かす方法です。
- パッシブレスト
- 特定の筋肉や全身を完全に休める方法です。
これには、十分な睡眠やリラクゼーションタイムを取ることが含まれます。
- 特定の筋肉や全身を完全に休める方法です。
つまり、一日中体を動かさずに休息するのが嫌な人は、散歩などを行うことでも筋肉を回復させる事ができるのです。
マッサージ
マッサージは、筋肉や組織に対する直接的な圧力や摩擦を用いて行われます。
これにより、筋肉の緊張が緩和され、血流が促進され、老廃物の排出が助けられます。
また、筋肉の柔軟性が向上し、痛みやこわばりが軽減されることが期待されます。
マッサージの効果については以下の通りです。
- 血流の促進
- 筋肉や組織に対するマッサージは、血流を向上させ、酸素や栄養素の供給を促進します。
- 老廃物の排出
- マッサージによる圧力は、筋肉内の老廃物の排出を助け、回復を早めます。
- リラックス効果
- マッサージは、心地よい刺激を与え、リラックス効果をもたらします。
これにより、ストレスや疲労が軽減されます。
- マッサージは、心地よい刺激を与え、リラックス効果をもたらします。
私は、自分でマッサージを行うのはあまりお勧めしません。
なぜですか?
マッサージをする事自体は筋肉痛に対して効果がありますが、誤った方法でマッサージを行うと悪化の原因になりかねません。
誤ったマッサージによる悪影響については以下の通りです。
- 強すぎる圧力
- 適切な技術や知識がないと、必要以上に強い圧力をかけてしまう可能性があります。
これにより、筋肉や組織の損傷がさらに悪化するリスクがあります。
- 適切な技術や知識がないと、必要以上に強い圧力をかけてしまう可能性があります。
- 筋肉の損傷部位の刺激
- 筋肉が損傷している部分を無理にマッサージすると、回復を遅らせる可能性があります。
- 不適切な技術
- 無知や経験不足から、不適切なマッサージ技術を使用すると、筋肉や関節に不要なストレスを加えることになり、損傷のリスクが高まります。
筋肉痛の部位にマッサージを行う際には、適切な技術や知識が必要です。
無知や経験不足の状態でのマッサージは、筋肉や組織の損傷を悪化させるリスクが考えられます。
マッサージをするのであれば、知識を身に付けてから行うか、知識と技術を持つ人にお願いするようにしましょう。
水分補給
筋肉は水分を多く含む組織であり、約70%以上の水分で構成されています。
この水分バランスは筋肉の正常な機能と健康の維持に欠かせない要素です。
脱水状態では、血液の粘度が上昇し、血流が悪化します。
これにより、筋肉への酸素や栄養素の供給が不足し、筋肉の疲労や痛みが増加する可能性があります。
筋肉痛と水分の関係については以下の通りです。
- 代謝産物の排出
- 運動中に筋肉で生じる乳酸や他の代謝産物は、筋肉痛の一因とされています。
十分な水分補給により、これらの代謝産物が血液中に希釈され、体外へ効率的に排出されます。
- 運動中に筋肉で生じる乳酸や他の代謝産物は、筋肉痛の一因とされています。
- 筋肉の修復
- 筋肉に発生した微細な損傷は、適切な水分と栄養素の供給によって修復されます。
水分は栄養素の運搬を助け、筋肉の回復を促進します。
- 筋肉に発生した微細な損傷は、適切な水分と栄養素の供給によって修復されます。
- セルボリュームの維持
- 筋肉の細胞内に水分が十分に存在することで、細胞のボリュームや機能が維持されます。
脱水状態になると、筋肉の収縮能力や持久力が低下することが知られています。
- 筋肉の細胞内に水分が十分に存在することで、細胞のボリュームや機能が維持されます。
運動前、運動中、運動後の3つのタイミングで適切に水分補給を行うようにしましょう。
筋肉痛の回復のためには、単なる水分だけでなく、電解質(ナトリウム、カリウムなど)を含むスポーツドリンクの摂取も効果的です。
バランスの良い食事
筋肉痛は、運動や筋トレによって筋肉に生じた微細な損傷が原因となることが多いです。
このような損傷を修復し、筋肉を回復させるためには、適切な栄養摂取が非常に重要です。
どのような栄養素を摂取するべきですか?
主に、「五大栄養素」をバランスよく摂取しましょう。
五大栄養素については、以下の通りです。
- タンパク質
- タンパク質は筋肉の主成分であり、筋肉の修復や成長に必要不可欠です。
鶏肉、魚、卵、豆腐、乳製品などのタンパク質源を食事に取り入れることで、筋肉の回復をサポートします。
- タンパク質は筋肉の主成分であり、筋肉の修復や成長に必要不可欠です。
- 炭水化物
- 炭水化物は筋肉のエネルギー源として利用されるため、適切な量を摂取することで筋肉の疲労回復を促進します。
穀物、果物、野菜などから炭水化物を摂取することができます。
- 炭水化物は筋肉のエネルギー源として利用されるため、適切な量を摂取することで筋肉の疲労回復を促進します。
- 脂質
- 脂質はホルモンの生産や細胞の構造に関与します。
特にオメガ-3脂肪酸は、筋肉の炎症を抑える効果があるとされ、魚やナッツに多く含まれています。
- 脂質はホルモンの生産や細胞の構造に関与します。
- ビタミンとミネラル
- ビタミンCやEは抗酸化作用があり、筋肉の炎症やダメージを軽減する効果があります。
また、カリウムやマグネシウムは筋肉の収縮やリラックスに関与しており、これらのミネラルを含む食品を摂取することで筋肉の機能をサポートします。
- ビタミンCやEは抗酸化作用があり、筋肉の炎症やダメージを軽減する効果があります。
バランスの良い食事は、筋肉の回復や筋肉痛の軽減に直接的に関わります。
適切な栄養素を摂取することで、筋肉のダメージを修復し、次回の運動や活動に備えることができます。