【有酸素運動】ランニングなどの有酸素運動は1週間にどれくらいの頻度で行うべきなのか?
有酸素運動とは、体を連続的またはリズミカルに動かし、肺や心臓などの大きな筋肉を働かせ、心拍数や呼吸数を上げる運動です。
そんな有酸素運動の効果はバカにはできません。
ランニング、サイクリング、水泳、縄跳びなどの有酸素運動には以下の効果があります。
- 高血圧
- 糖尿病
- 心臓病
- 乳がん
- 大腸がん
これらの病気の軽減と予防効果。
- 脳卒中リスクの低下
- 睡眠の改善
- 精神衛生
- 有酸素運動フィットネスの向上
- 体重増加の予防
- 認知力の向上 など
そんな、素晴らしい効果をもたらす有酸素運動ですが、1週間にどれくらいの頻度、どれくらいの時間行うべきなのでしょうか?
また、一つの有酸素運動に固執してもいいのか、それとも色々な運動を混ぜて行う必要があるのかなど、色々な疑問を解決していきます。
有酸素運動を行う頻度について
有酸素運動は1週間にどれくらいの頻度で行うべきか?
1週間に行うべき有酸素運動の量は、あなたの生活状況によって異なります。
例えば、マラソンに挑戦している人は、そうでない人よりも有酸素運動の時間は長い場合がほとんどです。
しかし、18歳以上の成人は、最低でも週に以下の有酸素運動をこなすべきです。
- 週150~300分の中強度の運動(早歩きなど)
- 週75~150分の強度の運動
- この2つの混ぜて行う
中強度の運動とは、運動中に話すことができるが、歌うことはできない程度です。
高強度の運動は、運動中に話すことができない程度です。
ランニングや縄跳びなど、外で行う運動がしたくない場合はどうすれば良いですか?
ランニングなどの伝統的な有酸素運動がどうしても合わない場合は、別の選択肢を選ぶことで、心拍数を高める活動量を満たすことができます。
例えば、家でもできる高強度の運動は、HIITトレーニングがおすすめです。
HIITとは、高強度インターバル・トレーニングの略で、全身の持久力や心肺機能の向上を目的とする運動です。
HIITをやってみたい人は、以下の動画を参考にチャレンジしてみましょう。
有酸素運動はどのくらいの長さやるべきか?
1回の有酸素運動はどれくらいの長さにすればいいのでしょうか?
有酸素運動を疲労回復に活用したいのであれば、ゆっくりとした低強度の有酸素運動を数時間続けても問題ありません。
例えば、長時間のハイキングやのんびりとしたサイクリングがこれに該当します。
逆に、スピンクラス(フィットネスバイク)やランニングなど、強度の高い有酸素運動をしている場合は、45分以上は続けないほうがいいでしょう。
長すぎる有酸素運動
有酸素運動のやりすぎのラインはどれくらいからですか?
運動能力の個人差があるので、一概に何時間がやりすぎということは言えません。
ですが、一般的には以下のサインが現れた場合、有酸素運動のやりすぎかもしれません。
持続的な疲労感
運動の過度な実施による持続的な疲労感は、過剰な身体的ストレスや過度なトレーニング負荷が原因で発生することがあります。
これはオーバートレーニング症候群として知られており、身体と精神の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。
運動のやりすぎによる持続的な疲労感の症状が現れた場合の対処方法については以下の通りです。
- 休息と回復
- 運動の過度な実施による持続的な疲労感を軽減するために、適切な休息と回復が重要です。
トレーニングスケジュールに休息日を組み込み、体が回復する時間を確保しましょう。
- 運動の過度な実施による持続的な疲労感を軽減するために、適切な休息と回復が重要です。
- トレーニングプランの見直し
- トレーニングプランを見直し、運動の種類、強度、頻度を調整することが必要かもしれません。
適切なトレーニング負荷を選び、過度な負担を避けましょう。
- トレーニングプランを見直し、運動の種類、強度、頻度を調整することが必要かもしれません。
- 栄養と水分摂取
- 適切な栄養と水分摂取が持続的な疲労感を軽減するのに役立ちます。
バランスの取れた食事と十分な水分摂取に注意しましょう。
- 適切な栄養と水分摂取が持続的な疲労感を軽減するのに役立ちます。
- ストレス管理
- ストレスの管理が持続的な疲労感の軽減に役立つことがあります。
リラクゼーションテクニックやストレス軽減の方法を実践しましょう。
- ストレスの管理が持続的な疲労感の軽減に役立つことがあります。
- 医師の診察
- 持続的な疲労感が重度で、症状が続く場合、医師の診察を受けることが重要です。
過度の筋肉痛
運動後に通常よりも強烈な筋肉痛が続く場合、過度な負担がかかっている可能性があります。
運動のやりすぎによる過度の筋肉痛の症状が現れた場合の対処方法については以下の通りです。
- 休息と回復
- 筋肉痛には休息と時間が必要です。
運動の強度を減らすか、休息日を挿入して筋肉に回復の機会を与えましょう。
- 筋肉痛には休息と時間が必要です。
- 軽い運動
- 軽い有酸素運動やストレッチは、筋肉痛の症状を軽減するのに役立つことがあります。
しかし、過度な運動は避けましょう。
- 軽い有酸素運動やストレッチは、筋肉痛の症状を軽減するのに役立つことがあります。
- アイシング
- 炎症を軽減するために、痛む筋肉に氷を当てることが効果的です。
氷を直接肌に触れさせず、タオルなどを介して使用しましょう。
- 炎症を軽減するために、痛む筋肉に氷を当てることが効果的です。
- 疼痛止め
- 痛みが強い場合、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を医師の指示に従って服用することもできます。
- 適切な予熱とクールダウン
- 運動前に十分なウォームアップを行い、運動後にクールダウンをすることで、筋肉痛のリスクを軽減できます。
怪我や故障の増加
運動を続けると怪我や故障が頻繁に発生する場合、過度な運動のしすぎが原因かもしれません。
運動のやりすぎによる怪我や故障の増加が発生した場合の対処方法については以下の通りです。
- 安静と休息
- 怪我をした部位に対しては、まず安静にしましょう。
運動や活動を一時中断し、その部位に負担をかけないようにします。
怪我が軽度であれば、短期間の休息で回復することがあります。
- 怪我をした部位に対しては、まず安静にしましょう。
- 冷却療法
- 怪我をした部位に氷を使った冷却療法を行うことがあります。
氷をタオルで包んで怪我部位に数分間置くと、腫れや痛みを軽減することができます。
ただし、氷を直接肌に触れさせないようにしましょう。
- 怪我をした部位に氷を使った冷却療法を行うことがあります。
- 圧迫と挙上
- 怪我部位に軽く圧迫帯を巻いて血流を制御し、挙上してむくみを軽減させることができます。
ただし、圧迫をかけすぎないように注意が必要です。
- 怪我部位に軽く圧迫帯を巻いて血流を制御し、挙上してむくみを軽減させることができます。
- 医療専門家への相談
- 怪我が重度である場合、専門家である医師や理学療法士に相談しましょう。
正確な診断と治療を受けることが大切です。
特に骨折、じん帯損傷、脱臼などの場合、専門家のケアが必要です。
- 怪我が重度である場合、専門家である医師や理学療法士に相談しましょう。
- リハビリテーション
- 怪我が治癒し始めたら、リハビリテーションプログラムを専門家の指導のもとで開始しましょう。
リハビリは怪我部位の強度と機能を回復させるのに役立ちます。
- 怪我が治癒し始めたら、リハビリテーションプログラムを専門家の指導のもとで開始しましょう。
- 再発予防
- 怪我や故障が回復した後、再発を防ぐために運動プログラムを調整し、正しいフォームとテクニックを実践しましょう。
過度なトレーニングや無理な負荷を避けることが大切です。
- 怪我や故障が回復した後、再発を防ぐために運動プログラムを調整し、正しいフォームとテクニックを実践しましょう。
睡眠の障害
運動が多すぎる場合、夜間に休息が妨げられ、睡眠の質が低下することがあります。
運動のやりすぎによる睡眠の障害の症状が現れた場合の対処方法については以下の通りです。
- トレーニングスケジュールの見直し
- 運動のタイミングや強度を見直しましょう。
特に夜遅くに高強度の運動を行うことは、入眠を妨げる可能性があるため、避けるべきです。
- 運動のタイミングや強度を見直しましょう。
- 適切なタイミング
- 運動の後、過度な刺激を避けるようにしましょう。
特にエネルギー飲料やカフェインを摂取すること、明るいスクリーン(スマートフォンやテレビ)を見ることは、入眠を妨げる要因となります。
運動後はリラックスする時間を確保し、スクリーンの使用を控えることが大切です。
- 運動の後、過度な刺激を避けるようにしましょう。
- 睡眠環境の改善
- 快適な寝室環境を整えましょう。
適切な温度、遮光カーテン、快適な寝具などが質の高い睡眠をサポートします。
- 快適な寝室環境を整えましょう。
- リラクゼーション技巧
- 運動後にリラクゼーション技巧を実践することが役立つことがあります。
深呼吸、瞑想、ヨガ、ストレッチなど、体をリラックスさせる方法を試してみましょう。
- 運動後にリラクゼーション技巧を実践することが役立つことがあります。
- 規則的な睡眠スケジュール
- 規則的な睡眠スケジュールを維持することが重要です。
毎日同じ時間に寝床に入り、同じ時間に起床することで、体内時計を調整しやすくなります。
- 規則的な睡眠スケジュールを維持することが重要です。
- 医師の相談
- 睡眠障害が重度で持続する場合、医師や睡眠専門家に相談しましょう。
睡眠障害の背後には潜在的な医療的な問題がある可能性があり、適切な診断と治療が必要です。
- 睡眠障害が重度で持続する場合、医師や睡眠専門家に相談しましょう。
食欲不振や体重の減少
過度な運動によって食欲が減退し、体重が過度に減少する場合、過度なエネルギー消費が問題となっている可能性があります。
運動のやりすぎによる食欲不振や体重の減少の症状が現れた場合の対処方法については以下の通りです。
- 食事のバランス
- 運動によってカロリー消費が増加する場合、食事をバランスよく摂ることが重要です。
タンパク質、炭水化物、脂質を適切に組み合わせた食事を摂りましょう。
栄養バランスが取れていることを確認しましょう。
- 運動によってカロリー消費が増加する場合、食事をバランスよく摂ることが重要です。
- カロリー摂取の増加
- 運動によるエネルギー消費が高まっている場合、食事から摂取するカロリー量を増やす必要があります。
高カロリーで栄養価の高い食品を選び、食事回数を増やすことを検討しましょう。
- 運動によるエネルギー消費が高まっている場合、食事から摂取するカロリー量を増やす必要があります。
- 間食
- 運動の前後に軽食を摂ることで、エネルギー補給を助けることができます。
ナッツ、果物、ヨーグルトなど、栄養価の高いスナックを選びましょう。
- 運動の前後に軽食を摂ることで、エネルギー補給を助けることができます。
- 水分摂取
- 運動によって水分の損失が増加するため、十分な水分を摂ることが重要です。
水分不足は食欲不振を引き起こす可能性があるため、水分補給に注意しましょう。
- 運動によって水分の損失が増加するため、十分な水分を摂ることが重要です。
- 運動プランの調整
- 運動の強度や頻度を調整し、体への負担を軽減するようにしましょう。
運動量を減らすことで、食欲不振が改善する場合があります。
- 運動の強度や頻度を調整し、体への負担を軽減するようにしましょう。
- 医師の相談
- 食欲不振や体重の減少が継続する場合、医師や栄養士に相談しましょう。
栄養不足や健康上の問題があるかもしれません。
適切なアドバイスを受けることが大切です。
- 食欲不振や体重の減少が継続する場合、医師や栄養士に相談しましょう。
免疫機能の低下
過度な運動は免疫機能に影響を及ぼすことがあり、頻繁に風邪や感染症にかかる可能性が高まります。
運動のやりすぎによる免疫機能の低下の症状が現れた場合の対処方法については以下の通りです。
- 休息と回復
- 過度な運動による免疫機能の低下を軽減するために、十分な休息と回復を確保しましょう。
トレーニングスケジュールに休息日を組み込み、体が回復する時間を持つことが重要です。
- 過度な運動による免疫機能の低下を軽減するために、十分な休息と回復を確保しましょう。
- 栄養摂取
- 栄養バランスの取れた食事を摂り、免疫機能をサポートしましょう。
特にビタミンC、ビタミンD、亜鉛など、免疫機能に関与する栄養素を含む食品を摂取することが大切です。
- 栄養バランスの取れた食事を摂り、免疫機能をサポートしましょう。
- 水分補給
- 適切な水分摂取を維持しましょう。
脱水は免疫機能に悪影響を及ぼす可能性があります。
運動中や運動後に水分を補給することが重要です。
- 適切な水分摂取を維持しましょう。
- ストレス管理
- 過度なストレスは免疫機能に悪影響を与えることがあります。
ストレス軽減の方法を実践し、心身のリラックスを促進しましょう。
- 過度なストレスは免疫機能に悪影響を与えることがあります。
- 適切な睡眠
- 十分な睡眠を確保し、体が免疫機能を回復させる時間を持つことが大切です。
規則的な睡眠スケジュールを維持しましょう。
- 十分な睡眠を確保し、体が免疫機能を回復させる時間を持つことが大切です。
- 運動プランの見直し
- 過度な運動は免疫機能に負担をかけることがあります。
トレーニングの強度や頻度を調整し、適切なトレーニング負荷を選びましょう。
- 過度な運動は免疫機能に負担をかけることがあります。
- 医師の相談
- 免疫機能の低下が重度で持続する場合、医師の診察を受けることが必要です。
医師は適切な検査を行い、必要な治療を提供できます。
- 免疫機能の低下が重度で持続する場合、医師の診察を受けることが必要です。
過度のストレスや不安
運動がストレスや不安を引き起こす場合、過度な運動の影響を受けている可能性があります。
運動のやりすぎによる過度のストレスや不安の症状が現れた場合の対処方法については以下の通りです。
- 休息と回復
- 運動の過度な実施によって体に過度のストレスがかかった場合、十分な休息と回復が必要です。
運動プランに休息日を挿入し、体に十分な時間を与えましょう。
- 運動の過度な実施によって体に過度のストレスがかかった場合、十分な休息と回復が必要です。
- 運動プランの見直し
- 運動プランを見直し、トレーニングの強度や頻度を調整しましょう。
過度な運動はストレスと不安を増加させる可能性があります。
- 運動プランを見直し、トレーニングの強度や頻度を調整しましょう。
- リラクゼーション技巧
- ストレスや不安を軽減するために、深呼吸、瞑想、プログレッシブ・マッスル・リラクセーション(筋肉の緊張をほぐす技法)、ヨガなどのリラクゼーション技巧を実践しましょう。
- ストレス管理
- ストレスを軽減するためにストレス管理技術を学び、日常生活に取り入れましょう。
時間管理、課題の設定、趣味や趣味の活動などが役立つことがあります。
- ストレスを軽減するためにストレス管理技術を学び、日常生活に取り入れましょう。
- 社会的サポート
- 身近な友人や家族と話すことで、ストレスや不安を共有しましょう。
社会的なサポートは心の健康をサポートするのに役立ちます。
- 身近な友人や家族と話すことで、ストレスや不安を共有しましょう。
- 専門家の相談
- ストレスや不安が重度で持続する場合、心理カウンセリングや心療内科の専門家に相談しましょう。
専門家は適切なアドバイスと支援を提供できます。
- ストレスや不安が重度で持続する場合、心理カウンセリングや心療内科の専門家に相談しましょう。
- バランスの取れた生活
- 運動以外の健康的な生活習慣も重要です。
バランスの取れた食事、十分な睡眠、趣味やリラックスの時間を確保しましょう。
- 運動以外の健康的な生活習慣も重要です。
さまざまな種類の有酸素運動をやるべきか?
自分自身が楽しい、あるいはあまり苦にならないと思える有酸素運動が見つかれば、そのための時間を作るのはとても簡単になります。
しかし、嫌だと思うような有酸素運動があった場合でも、たまには混ぜてみるのも、長い目で見れば体のためになります。
肉体の使いすぎによる怪我を避けるために、毎週の有酸素運動を、筋トレや他の有酸素運動、休養を含むバランスの取れたトレーニングの計画を立てるのがベストです。
「ランナー膝」や「テニス肘」のようなものは、運動パターンの悪さやバイオメカニクスのアンバランスが原因であることが多いのですが、オーバートレーニングや「回復不足」の要素も間違いなくあります。
休養日を必ず取り、同じ活動を繰り返さないことが賢明です。
ウェイトトレーニングは必要か?
健康目的や、ダイエットを目的としている場合は、ウェイトトレーニングのような有酸素運動中心ではない運動を、毎週のワークアウトのルーティンに加える方が効果的です。
筋力アップからケガのリスク軽減まで、ウェイトトレーニングやクロストレーニングのメリットはたくさんあります。
また、クロストレーニングは、怪我を予防するだけでなく、全体的な運動能力を向上させるためにも重要です。
有酸素運動とウェイトトレーニングを同じ日に行うべきか?
ウェイトトレーニングと有酸素運動は、週や月のトレーニングスケジュールでは確かに完璧な組み合わせになりますが、同じ日に取り組むべきなのでしょうか?
早く体重を減らした事が目的なのであれば、こんなことをする必要はありせん。
もし体重を減らしたいなら、ウェイトトレーニングの日に、適度で安定した有酸素運動(ハイキングやサイクリングなど)を加えることで、さらにカロリーを消費することができます。
有酸素運動とウェイトトレーニングは、どちらを先に行うべきですか?
ただし、有酸素運動は、ウェイトトレーニングの後に行うことをお勧めします。
こうすることで、トレーニングのより激しい局面にフレッシュな状態で臨むことができます。
本記事の内容をまとめると、以下の通りです。
行うべき有酸素運動の量
- 中強度の運動の場合、週150~300分
- 高強度の運動の場合、週75~150分
- 家から出たくない場合は、HIITを行う
有酸素運動に取り組む時間
- 低強度の場合は、数時間行っても問題がない
- 高強度の場合は、45分以内にする
有酸素運動以外の運動
- 有酸素運動の効果を高めたいのであれば、ウェイトトレーニングを行うほうがよい