ダイエットをするのに筋トレは意味がないは大間違いです|有酸素運動との違いについて
ダイエットをする上で運動は非常に重要であるということは、多くの人が理解している事でしょう。
しかし、ダイエットをしている人は、ランニングなどの有酸素運動を積極的に行う傾向にあり、筋トレは意味がないと思う人も多数いる事でしょう。
本記事では、ダイエットをする上で筋トレが必要な理由についてご紹介します。
筋トレをすることによるダイエット効果について
消費カロリーを増やす
当たり前ですが、筋トレは筋肉を鍛えます。
筋肉が増えれば、その分体重が増えてしまうと考えるかもしれません。
しかし、筋肉が多ければ多いほど、消費カロリーは増えるのです。
トレーニングを終えた後のあなたの体は、ストレスを受けた筋肉組織を修復するために働くので、トレーニング後の24〜48時間はカロリーを消費しています。
これはアフターバーン効果と呼ばれるものです。
運動中も運動後も酸素を多く使えば使うほど、アフターバーン効果は大きくなります。
そして、筋トレはアフターバーン効果を大きくするために最適なのです。
また、筋トレは代謝を最大5%アップする可能性があります。
一日を通してより多くのカロリーを消費し、賢明な食事と組み合わせることで、体重減少が最大化することは明らかです。
それだけでなく、体重を維持するのにも役立ちます。
毎週1時間半弱のトレーニングが、ダイエット中の体重増加、特にお腹の脂肪増加を抑えるのに役立つことがわかっています。
筋トレの健康効果
もちろん筋トレはカロリーを消費しやすい体にするだけではありません。
その他の筋トレの効果としては、以下のようなものがあります。
- 姿勢を良くする
- 持久力を高める
- 筋力をつける
- ケガの可能性を減らす
- 心臓の健康を高める
- コレステロールを改善する
- 骨密度を高める
- 体力の衰えを遅らせる
筋トレをすれば筋肉が増えてムキムキになる心配をする人もいる事でしょう。
しかし、ムキムキになるには、食事を徹底し、ハードなトレーニングを行い、部位ごとに分けてトレーニングをする必要があります。
簡単にはムキムキになることはできないので、心配は不要です。
最初にやるべき事
普段運動をしていない人が最初にやりがちな間違いは、いきなりハードなトレーニングに挑戦し、そして翌日、筋肉痛で悲惨な状態になり落胆してやめてしまう。
ですので最初は軽めのトレーニングから始めるようにしましょう。
家にダンベルがない場合は、家庭にあるもので十分です。
2Lのペットボトルなど、ダンベルの代わりになるものは日常に存在します。
満杯の洗濯カゴを持ちながら、ウォーキング・ランジをやってみるのもいいでしょう。
特に体重を減らすためなら、最初から重いものを持つ必要はありません。
また、変化をつけることも忘れずに。
毎週別の運動をする事により、違う筋肉を使い、より多くのカロリーを消費することになります。
いつも最初に有酸素運動をしている人は、順番を変えてウェイトトレーニングから始めてみましょう。
ウェイトトレーニングを先にすると心拍数が上がり、有酸素運動の効率がよくなります。
ダイエットにおすすめの筋トレ
ダイエットの為にジムに通っている人は、ジムにあるマシンで筋トレを行えばいいでしょう。
しかし、ダイエットをしているほとんどの人は、わざわざジムに通おうとはしないと思います。
ですので、家でもできるダイエットにおすすめの筋トレをご紹介したいと思います。
スクワット
スクワットは下半身の筋肉である大腿四頭筋、ハムストリング、臀筋を主要に使う運動です。
脚以外にも、体を安定させるために腹筋や背筋などの上半身の筋肉も使います。
このため、全身の筋肉を動かし、効率的にカロリーを消費する事ができます。
筋肉量が増えると基礎代謝が増加します。
基礎代謝とは、運動をしなくても生きているだけで消費されるエネルギー(カロリー)のことを言います。
脚の筋肉は人間の体の中で最も大きい筋肉です。
スクワットを継続的に行うことで筋肉量が増え、日常的に消費するカロリーが増えるため、ダイエットに効果的です。
ランジ
ランジもスクワットと同じ様に下半身の筋肉を鍛える事ができます。
スクワットと違ってランジは片足ずつ行うため、バランス感覚と体幹の安定性が求められます。
これにより、体全体のバランス感覚が向上し、他の運動や日常生活での動作が効率的になります。
ランジにはフロントランジ、バックランジ、サイドランジ、ウォーキングランジなど多くのバリエーションがあります。
これにより、同じ運動でも異なる筋肉を刺激することができ、トレーニングのマンネリ化を防ぎます。
腕立て伏せ
腕立て伏せは、胸筋、肩、上腕三頭筋(腕の裏側)を鍛えることのできるトレーニングです。
特別な器具や広いスペースを必要としないので、いつでもどこでも手軽に行えるのが魅力です。
連続して腕立て伏せを行うことで心拍数が上がり、心肺機能が向上します。
これは有酸素運動と同様に脂肪燃焼を促進します。
また、ランジと同様に腕立て伏せにも様々なバリエーションがあるので、トレーニングのマンネリ化を防ぎます。
プランク
プランクは主に腹筋、背筋、骨盤底筋などの体幹を鍛える事ができます。
体幹を鍛えることで姿勢が改善される効果が期待されます。
良い姿勢を保つことは、筋肉のバランスを整え、無駄なエネルギー消費を防ぐため、長期的なダイエットに効果的です。
プランクは関節に負担をかけにくい低衝撃の運動なので、
ケガのリスクを減らしながら安全に筋力を強化するのに適しています。
トレーニングの頻度
ダイエットの為に自重トレーニングを行うのであれば、週に3〜4回のトレーニングが理想的です。
これは、筋肉を効果的に鍛えつつ、十分な筋肉の回復時間を確保するためです。
筋トレ後、筋肉には微小な損傷が生じます。
その微小な損傷が修復されることで筋肉が強くなり、基礎代謝が上がります。
一般的に、筋肉の回復には24〜72時間程度が必要です。
週に3〜4回の頻度であれば、同じ筋肉を連続して使うことなく、適度な休息を取りながらトレーニングができます。
おすすめのスケジュール例としては以下の通りです。
- 月曜日
- 自重トレーニング(全身)
- 火曜日
- 休息
- 水曜日
- 自重トレーニング(全身)
- 木曜日
- 休息
- 金曜日
- 自重トレーニング(全身)
- 土曜日
- 休息
- 日曜日
- 休息
トレーニングの刺激に慣れてきたら、休息の日に有酸素運動を取り入れるようにし、レベルアップしていきましょう。
トレーニングに慣れてきた際のスケジュール例は以下の通りです。
- 月曜日
- 自重トレーニング(全身)
- 火曜日
- 有酸素運動(ウォーキングやランニング)
- 水曜日
- 自重トレーニング(全身)
- 木曜日
- 休息または軽い有酸素運動(ヨガなど)
- 金曜日
- 自重トレーニング(全身)
- 土曜日
- 有酸素運動(サイクリングなど)
- 日曜日
- 休息
普段トレーニングをしていない方がいきなりハードな運動を始めると、ケガのリスクが高まるため注意が必要です。
最初は軽い運動から始め、徐々に負荷を上げていきましょう。
ウォームアップとクールダウンを必ず行い、正しいフォームを意識してください。
無理をせず、体調が悪い時や疲れている時は休むことも重要です。