【腕トレ】初心者でも分かるダンベルカールのやり方|重量・回数・フォームについて
トレーニングを全くしていない人に、トレーニングの動きをジェスチャーでやってもらうと、多くの人はダンベルカール(アームカール)を行うのではないかと思います。
トレーニングを始めたばかりの人がやる種目も、ダンベルカールが多い印象があります。
ダンベルカールは、筋トレの基本中の種目であり、正しく行えば引き締まった腕を手に入れることができます。
本記事では、ダンベルカールのやり方や、よくある間違いについて詳しく解説します。
ダンベルカールの正しいやり方について
鍛えられる部位
まずは、ダンベルカールで鍛えることのできる部位についてご紹介します。
「腕の筋肉を鍛えている」という認識よりも「腕の”ここ”の筋肉を鍛えている」と理解して意識できているだけでも、狙った部位に効かせる事が簡単になります。
ですのでどのトレーニングでも「この種目はどこの筋肉を鍛えているのか」ということを理解するようにしましょう。
上腕二頭筋
ダンベルカールは上腕二頭筋をメインに鍛えることができます。
わかりやすく言えば、力こぶの部分です。
たくましい腕の筋肉が欲しいのであれば、積極的に鍛えたい部位になります。
前腕
ダンベルを握り続けることにより、前腕の筋肉が鍛えられます。
前腕は半袖を着た時にも見える、一番簡単にアピールできる筋肉なので、たくましい前腕を持っていると半袖を着るのが楽しくなるかもしれません。
ダンベルカールのやり方
ダンベルカールで鍛えることのできる部位を理解できた次は、ダンベルカールのやり方について解説していきます。
両手にダンベルを持ち、親指が前を向くようにしましょう。
脚は肩幅程度に開いて立ちましょう。
ダンベルをゆっくりと腕を曲げて、手のひらを自分の方に向くようにコントロールしながら上げます。
ダンベルが肩の高さに達したら、一瞬停止します。
ゆっくりと腕を伸ばして初期位置に戻します。
ダンベルカールはシンプルな種目ですが、間違いが多い種目です。
間違った動作で行うと怪我にもつながりますので、間違ったフォームを避けるために「ダンベルカールの間違ったフォーム」について解説していきます。
動作スピード
ダンベルをスピーディーに上げたり、スピーディーに下ろしたりすることで、効果が低下し、怪我のリスクが高まります。
速いペースでダンベルを持ち上げたり下ろしたりすると、運動の制御が難しくなります。
これにより、不自然な角度での筋肉や関節への負担が増え、怪我のリスクが高まります。
特にダンベルを下ろす際に速く下ろすと、筋肉や腱、関節に急激な負荷がかかります。
これは、特に腕や肩、腰部の怪我につながる可能性があります。
ですのでダンベルを下ろす際は、重力に逆らうように、ゆっくりと下ろすようにしましょう。
肘の位置が極端に動く
ダンベルカールを行う際に肘が前後に動くと、その動きが他の筋肉(特に肩の前部や胸筋)に負荷を分散させてしまいます。
結果として、上腕二頭筋への効果的な刺激が減少します。
ダンベルカールで肘を痛めるのは、肘が動きすぎているからなのですか?
その通りです。
肘の位置が安定していないと、関節に負荷がかかり、腱や靭帯にストレスが増加します。
これは、炎症や怪我のリスクを高める可能性があります。
ですので、反動を使用して行う高重量のダンベルカールなどでない限りは、極力肘の位置を固定して行うようにしましょう。
肩を使う
ダンベルカールで肩が痛くなる事は珍しくありません。
もダンベルカールで肩が痛くなってしまうのは、上腕二頭筋よりも肩の力を利用してダンベルを上げているからです。
肩甲骨を動かすことや、肩関節の前方への動きは、ダンベルを持ち上げる際に余分な力を加え、主に鍛えるべき上腕二頭筋ではなく、肩周りの筋肉に負荷をかけてしまいます。
そうならないためには、フォームの見直しが必要です。
鏡の前に立ち、ダンベルカールをしてみましょう。
ダンベルを上げる際に、肩と肘が動いている場合は、一度固定して行ってみましょう。
また、力みすぎて肩甲骨が上に上がった状態で行うのも、肩に負荷がかかります。
ですのでダンベルを握ったら、肩の力を抜きリラックスしてみましょう。
他には、扱っているダンベルの重量が重過ぎる場合にも肩に負荷がかかります。
自分に合った重量で行うようにしましょう。
セット数・重量・回数の選び方
適正なセット数・扱う重量・回数は、トレーニングの目的によって異なります。
- 筋力(パワーをつける)
- 筋肥大(筋肉を大きくする)
- 筋持久力(筋肉のスタミナをつける)
この3つのどれを目的にしてトレーニングを行うのかを決めるようにしましょう。
- 扱う重量
- 1RMの約80%〜100%
- 回数
- 3〜5回
- セット数
- 3〜6セット
- レスト
- 4〜5分
- 扱う重量
- 1RMの約70%〜85%
- 回数
- 6〜12回
- セット数
- 3〜5セット
- レスト
- 2〜3分
- 扱う重量
- 1RMの約40%〜60%
- 回数
- 15回〜30回
- セット数
- 2〜4セット
- レスト
- 30秒〜1分
目的ごとにやるべきセット数や回数の詳しい説明については、こちらの記事で解説しています。
まとめ
- 鍛えることのできる部位
- 上腕二頭筋
- 前腕
- 動作のポイント
- ダンベルを上げる時は、極力反動を使わない
- ダンベルを下げる時は、重力に逆らうように下ろす
- 肘は固定する
- 注意ポイント
- ダンベルを素早く下ろしたり、肘や肩を動かし過ぎると、関節を痛める可能性がある
ダンベルカールは両手同時に行っても問題ありませんが、片手ずつ行うのがおすすめです。
トレーニングに割ける時間が多い人や、フォームの改善、筋肉の左右差を無くしたい人は、片手ずつやるようにするといいでしょう。