【冬の運動】寒い季節に運動をする意味やメリットについて
寒くなりだすと、運動に励むために爽やかな空気の中に出かけることが憂鬱になる人も多いのではないでしょうか?
しかし、寒い時期に運動をすると、夏に運動をすることでは得ることのできないメリットを得ることができます。
そんな、冬の寒い時期に運動をすることで得られるメリットについてご紹介します。
寒い時期に運動をするメリットについて
代謝を高め心臓の健康を改善する
褐色脂肪(褐色脂肪組織)は、体が寒くなると活性化する体脂肪の一種です。
哺乳類はすべて、体を36度前後に保たなければ最適な状態に保てないため、外的要因(寒い場所に長時間滞在するなど)によって体温が下がろうとすると、体はかなりのエネルギーを消費してしまうのです。
寒い環境では、体温調節のためにより多くのエネルギーを消費し、より多くの褐色脂肪が作られます。
寒冷地での運動による適度な体内温度の低下は、代謝力を発達させ、時間の経過とともに心臓血管の健康状態を改善するのに役立つのです。
褐色脂肪の生成にはさまざまな要因があるが、エリートアスリートは褐色脂肪が多く(パフォーマンスが高い理由)、40代、50代になると褐色脂肪の減少が加速し始めます。(パフォーマンスが落ちる理由)
気分を高める
寒冷地での運動がもたらす恩恵は、外部にも及びます。
寒さによる気分の高揚は、中程度のアスリートでさえ見過ごされがちです。
季節性感情障害(SAD)がいかに身近なものであるか、特に人々があまり外に出ていない現在の環境では、私たちはあまり考えていません。
寒い気候の中でのトレーニングは非常に有益で、気分を改善し、(感情的な症状を)打ち消します。
運動から得られるエンドルフィンが大きな役割を果たし、精神障害に取り組む人々にとって運動がプラスに働くことは、数多くの研究で証明されています。
寒い季節の日中に体を動かすことは、暗くなるのが早くなるため、疲労回復に役立ちます。
2019年の研究では、運動は毎週のうつ病エピソードを17%も減少させることが示唆され、2014年のいくつかのメンタルヘルス研究のレビューでは、屋外の景色の「回復」特性と短期的な精神能力の向上との強い関連性が指摘されています。
消化機能を改善する
寒い時期のトレーニングは、燃料補給の練習をしたり、特定の食べ物やより多くの食べ物に耐えられるように腸を 「訓練」しておくのに最適な時期です。
涼しい環境では、胃腸系(GI)が食べ物によく耐える傾向があります。
暑いときは、体を冷やすために汗をかき、汗をかくことにより血流が皮膚の表面に殺到するのが普通です。
涼しい環境では、運動量にもよりますが、大栄養素混合食品(タンパク質、炭水化物、脂肪を含むもの)に対して身体がより好反応を示す可能性があります。
パフォーマンスの向上
寒い中での運動は脱水症状のリスクが少ないというのは当たり前のように聞こえるかもしれませんが、パフォーマンスに関しては大きな違いがあります。
身体は血液を皮膚表面に送り出すためにそれほど頑張る必要がないため、暖かい気候のときよりも実際に使うエネルギーが少なくてすみます。
エネルギーに余裕があれば、ランニングのペースを速くしたりすることができます。
自信を持つ
寒い場所で運動をする色々なメリットを聞いても、まだ冬の寒さに向かうモチベーションが湧いてこない人もいるでしょう。
寒さの中でのトレーニングは、逆境に対処するもうひとつのチャンスに過ぎません。
それを受け入れ、楽しみましょう。
楽しむことができれば、寒くて嫌なことがあっても(トレーニングの)準備はできているという自信を得ることができます。
本記事の内容をまとめますと、以下の通りです。
寒い場所で運動をするメリット
- 代謝を高め、心臓の健康を改善する
- 気分を高める
- 消化機能を改善する
- パフォーマンスの向上