【メンタルヘルス】運動や筋トレでストレスなどの気分を改善する方法
定期的な運動の肉体的なメリットは誰もが知っているでしょう。
定期的な運動は体力をつけ、余分な体重を減らし、スタミナを向上させ、心臓と肺を最高の状態に保つことができます。
しかし、精神的なメリットもたくさんあります。
米国の120万人を対象にしたある研究によると、運動をしている人は、運動をしていない人に比べて、精神的健康状態が悪くなる日が月に1.5日少ないことが報告されています。
さらに、身体活動レベルが高いと答えた人は、うつ病や不安症を経験するリスクが低い事もわかっています。
つまり、運動はメンタルヘルスに重要な貢献をしているのです。
しかし、心の健康に役立つという点では、どのような運動や筋トレも同じなのでしょうか?
その答えをご紹介します。
運動や筋トレがメンタルヘルスに与える影響について
運動のメンタルヘルス効果
気分の向上
運動は気分を高めます。
体を動かすと、神経伝達物質のエンドルフィンが分泌されます。
エンドルフィンは、気分を高揚させ、リラックスした気分にさせる脳内のポジティブな化学物質です。
エンドルフィンは体内で分泌される物質で、多幸感をもたらし、自信を高め、ストレスやうつと闘う効果があります。
すべての人に当てはまるわけではありませんが、運動はうつ病の症状を軽減するのに抗うつ薬と同等の効果があることが研究でわかっています。
認知機能の向上
体を鍛えることは、頭を冴えわたらせることにもつながります。
継続的な運動は認知症のリスクを低下させることが研究で確認されています。
継続的な運動は認知機能にも役立ちます。
実行機能に関連する脳の前部は21歳を過ぎると萎縮し始めるので、これは重要なことなのです。
脳を健康に保つには、運動をすればいいのですね!
さらに健康の効果を高めたいのならば、マインドフルネス(瞑想)を取り入れましょう。
マインドフルネスの実践と運動を組み合わせることで、脳をケアし、高齢になっても健康でいられるようにすることができます。
やるべきトレーニングとは?
楽しめるもの
幸いなことに、あるいは不幸なことに、見方によっては、メンタルヘルスに最適な運動とされる特定のアクティビティは存在しません。
これは個人差があり、好みやニーズにも左右されます。
気分転換に10分間の散歩をするような簡単なことでも大丈夫です。
- ボクシングが好きなら、サンドバッグを叩く
- サッカーが好きなら、ボールを強く蹴る
- 野球が好きなら、バッティングセンターに行く
大切なのは、自分に最も満足感をもたらしてくれる運動を見つけることです。
変化をつけれるもの
1つのアクティビティだけに固執する必要はありません。
フィットネスの目標という点では、いろいろなことを切り替えるのがベストです。
運動を完全にサボってしまわないように、いくつかの選択肢を用意しておきましょう。
自分が楽しめる運動やアクティビティを複数考えておくと、常に選択できる状況を持つことができます。
身体活動ガイドラインを満たすもの
運動の世界に足を踏み入れたばかりで、自分の好みが分からないなら、身体活動ガイドラインの(最低)週150分の中等度または75分の強度の有酸素運動を満たすのに役立つさまざまな形態の運動や身体活動に従事することから始めましょう。
1週間のうち2~3日はレジスタンストレーニング(スクワットや腕立て伏せ)を行い、残りの2~3日はやりたい運動を行うといいでしょう。
外に出てみる
どのような運動をするにしても、その環境と周囲の状況にも気をつけましょう。
チームスポーツ、サイクリング、エアロビクス、ジム通いなどに参加している人は、メンタルヘルス不調の日数が最も減少することが研究でわかっています。
また、大自然の中で運動に取り組むことで、メンタルがよくなることもわかっているので、自然の中を歩くのも効果的です。
始めるのに適したトレーニング
もちろん、精神衛生上最も効果的な運動は、その人の興味やニーズによって異なります。
しかし、リラックスし、不安やストレスを軽減することに関しては、人気のある運動がいくつか残っています。
どれだけ考えても、何の運動をすればいいのか分からない人は、以下の運動を試してみるといいでしょう。
ヨガ
ヨガは、コントロールされた動きと呼吸で行われるさまざまなポーズを通して、心と体を結びつけることができる素晴らしいエクササイズです。
ランニング
ランニングは「快感ホルモン」を分泌させ、ランナーズハイをもたらします。
ランナーズハイとは何ですか?
ランナーズハイとは、継続的な運動によって引き起こされる、一時的な幸福感のことです。
走り終わると、肩の荷が下りたような気分になり、ストレスも軽減されます。
本記事の内容をまとめると、こうなります。
- 運動は気分が良くなり、認知機能が向上する
- 自分が楽しむことのできる運動をすることが一番
- 何をすればいいのかわからない場合、「ヨガ」「ランニング」を行えば間違いない