【筋トレ】筋肉痛が残っている状態でトレーニングをしても良いのか?
筋トレ後の筋肉痛は、多くの人が経験する共通の現象です。
筋肉痛は運動による筋繊維の微細な損傷と関連しており、多くの人は筋肉痛を筋トレがしっかりと出来ている証として捉えています。
しかし、筋肉痛が残っている状態でのトレーニングについては、以下のように意見が分かれるところです。
- トレーニングの成果を示すだけのサイン
- 回復が不十分で、さらなるトレーニングは避けるべきサイン
筋肉痛が残っている状態での筋トレの効果と安全性、そして筋肉痛時の適切なトレーニング方法についてご紹介します。
筋肉痛が残っている状態での筋トレについて
筋肉痛が残っていても筋トレをしても良いのか?
筋トレをしている人なら多くの人が疑問に持ったことのあるであろう「筋肉痛時の筋トレ」。
筋肉痛が残っている時にトレーニングをしても良いのかどうかですが、結論から言ってしまいます。
「筋肉痛の度合い」と「トレーニングをする部位」による
結局のところ、してもいいという事ですか?
これだけではよくわからないと思いますので、深掘りして解説していきます。
トレーニングをしても良い場合
まずは、筋肉痛が残っている状態で筋トレをしても良い場合について説明します。
以下の条件が当てはまっている場合、筋肉痛が残っていても筋トレをしても大丈夫です。
- 気にならない程度の軽度の筋肉痛の場合
- 筋肉痛の部位を避けて筋トレをする場合
- ストレッチ感覚の筋トレをする場合
「筋肉痛が治っているのかどうかが分からないくらいの軽い筋肉痛」ならば、トレーニングを行っても良いでしょう。
しかし、トレーニング中に痛みが増すようであれば、運動を中止するようにしましょう。
「筋肉痛の部位を避けて筋トレをする場合」は注意点があります。
このように、トレーニングの種類によっては、メインで鍛えたい部位以外の筋肉にも関係することがあります。
ですので、筋肉痛の部位を使用する種目は避けてトレーニングを行うようにしましょう。
筋肉痛が治っていない部位をどうしてもトレーニングしたい場合は、軽い重量でストレッチ感覚でトレーニングを行うようにしましょう。
こうすることで、筋肉への血流を増加させ、筋肉の回復を助けることができます。
トレーニングをしてはいけない場合
以下の条件が当てはまっている場合、筋肉痛が残っている状態でのトレーニングは、行わないようにしましょう。
- 筋肉痛がひどい場合
- 筋肉痛が治っていない部位をいつも通りの負荷でトレーニングしようとしている場合
筋肉痛によっては、日常生活に支障をきたしてしまうくらいの痛みに襲われることもあります。
そんな時にトレーニングをしても筋肉痛を悪化させてしまったり、怪我のリスクを高めてしまうだけです。
また、たくさん鍛えて大きくしたい部位があるからといって、その部位が筋肉痛なのに鍛えるのは、筋肉の成長を妨げるだけです。
ですので、筋肉痛になっている部位はトレーニングをしないようにしましょう。
休息の重要性
筋肉痛になった時には、筋肉痛になった部位を休ませることが大切です。
トレーニング初心者の人の多くは、筋肉を休ませることがどれだけ重要なのかについて理解していない場合がほとんどでしょう。
ここからは、休息の重要性について解説します。
筋繊維の修復
筋肉痛は筋繊維に微細な損傷が発生したことを示しています。
これらの損傷が修復され、筋肉が強化されるためには、休息が必要です
筋繊維の修復は筋肉を大きくするのと関わりがあるのですか?
大きく関わっています。
筋繊維が損傷し、休息をとって筋肉を回復させているとき、筋繊維はより厚く、強く再構築されることがあります。
これが筋肥大のきっかけです。
ですので、損傷した筋繊維をしっかりと回復させてあげないと、筋肉は大きくなりにくいのです。
筋肥大に欠かせない
皆さんは、どのタイミングで筋肉が大きく成長すると思いますか?
トレーニング中ですか?
実は違います。
多くの間違いが、「トレーニングをしている最中に筋肉が成長していく」というものです。
筋トレによる筋肉の成長は、実際にはトレーニング中ではなく、休息中に発生します。
つまり、どれだけ頑張って筋トレをしても、休息をほとんど取らなかったり、睡眠や食事など、日常生活で身体を休ませてあげないと、筋肉はいつまで経っても成長しません。
細かく言うと、筋肉は大きくなりますが、休息を厳かにしていると、細マッチョくらいの身体になるまで10年以上かかる事もザラにあります。
いつまで経っても結果が出ないと、トレーニングをやめてしまう原因にもなりますので、そうなりたくない人は、トレーニングと同じくらい、もしくはそれ以上に休息の時間を大切にしましょう。
怪我のリスク
筋肉痛が治っていない状態でトレーニングを行うと、筋肉痛を悪化させてしまったり、正しいフォームでトレーニングを行えずに関節を痛めてしまったりするリスクが高まります。
怪我をしないように慎重に行えば大丈夫ですか?
やめておいた方がいいでしょう。
回復ができていない筋肉は本来の力を発揮することができないので、トレーニングの質が悪くなってしまい、多くの場合は「意味のないトレーニング」になってしまいます。
筋肉痛になった時は筋肉を休ませてあげるのが成長への近道です。
筋肉痛を治す方法については以下の記事で紹介しています。
まとめ
結局のところ筋肉痛になった時には、休息を取るのが一番です。
どうしてもトレーニングを行いたいのであれば、自分の身体の状況やトレーニングのやり方、休息の時間をどのように過ごすかなどを考えてから行うようにしましょう。
本記事の内容を簡単にまとめると以下の通りです。
- トレーニングをしても良い場合
- 気にならない程度の軽度の筋肉痛の場合
- 筋肉痛の部位を避けて筋トレをする場合
- ストレッチ感覚の筋トレをする場合
- トレーニングをしてはいけない場合
- 筋肉痛がひどい場合
- 筋肉痛が治っていない部位をいつも通りの負荷でトレーニングしようとしている場合
- 休息を怠る事による影響
- 筋繊維が修復できない
- 筋肥大を遅らせる
- 怪我のリスクを高める