【腕トレ】プリチャーカールはどこに効く?|効果や正しいやり方について
プリチャーカールは、上腕二頭筋に集中的な負荷を与えることで知られるトレーニングです。
プリチャーカールの魅力は、肘を固定しチーティング(反動)を使うのを防ぐ事にあります。
本記事では、プリチャーカールの正しいやり方、ポイント、そしてよくある間違いについて詳しく解説していきます。
プリチャーカールの正しいやり方について
鍛えられる部位
まずは、プリチャーカールで鍛えることのできる部位についてご紹介します。
「腕の筋肉を鍛えている」という認識よりも「腕の”ここ”の筋肉を鍛えている」と理解して意識できているだけでも、狙った部位に効かせる事が簡単になります。
ですので、どのトレーニングでも「この種目はどこの筋肉を鍛えているのか」ということを理解するようにしましょう。
上腕二頭筋
プリチャーカールは上腕二頭筋を集中的に鍛える事ができる種目です。
たくましい腕や、盛り上がった力こぶが欲しいのであれば、積極的に上腕二頭筋を鍛える必要があります。
上腕筋
上腕筋は、上腕二頭筋の下に位置する筋肉です。
腕のボリュームを出すには上腕二頭筋だけでなく、上腕筋も鍛える必要があります。
前腕
前腕にはいろいろな筋肉がありますが、その中でも特に「腕橈骨筋」を鍛える事ができます。
たくましい前腕は、半袖を着るだけでアピールできるので、最も見られる機会が多い筋肉になります。
プリチャーカールのやり方
プリチャーカールで鍛えることのできる部位を理解できた次は、プリチャーカールのやり方について解説していきます。
「EZバー」や「ストレートバー」で行うプリチャーカールもありますが、ここでは「片腕ずつダンベルで行う時のやり方」について解説していきます。
プリチャーカールベンチに座り、ダンベルを持っている腕の肘と上腕三頭筋をパットに密着させましょう。
プリチャーカール専用のベンチがないのであれば、角度の変わるベンチを使用しましょう(45°程度に角度をつける)。
バットに密着している肘と上腕三頭筋の位置を完全に固定した状態で、ダンベルをゆっくりと持ち上げます。
ダンベルを顎の近くまで持ち上げたら、一瞬停止します。
この時に、上腕二頭筋が収縮している事を確認しましょう。
重力に逆らうようにゆっくりとダンベルを下ろしていきましょう。
プリチャーカールの間違い
パットに腕を固定して、ダンベルを上げ下げする単純な種目ですが、間違ったフォームで行うと手首や肘などの関節を痛める原因になります。
そのような怪我を避けるためにも「ダンベルカールの間違ったフォーム」について解説していきます。
肘が動く
肘がプリーチャーカールベンチのパッドから外れたり、肘が前後に動くと、上腕二頭筋に負荷をかけることが難しくなります。
このため肘が動く事によりトレーニングの効果が低下し、怪我のリスクが高まる可能性があります。
また、肘が不適切に動くと、肘関節に余計なストレスがかかります。
これは、長期的に関節や腱の炎症、痛み、怪我を引き起こす原因になり得ます。
肘が動く原因の一つとしては、重過ぎる重量を使用している事が挙げられます。
重い重量を扱いたいのであれば、軽い重量でフォームの確認をしっかりとしてから行うようにしましょう。
肩を使う
腕を鍛えるプリチャーカールで肩周りが痛くなるのであれば問題です。
もちろん、肩が痛くなってしまう原因はいくつかあります。
- 自分に合っていない重過ぎる重量
- 正しいフォームを理解していない
- 肩周りの筋肉が極端に弱い
プリチャーカールで肩周りが痛くなるのであれば、上記の3つの問題を解決するようにしましょう。
解決方法としては、以下の通りです。
- 自分に合っていない重過ぎる重量
- 軽い重量に落とす。
- 正しいフォームを理解していない
- 鏡を見て確認して修正する。
- 肩周りの筋肉が極端に弱い
- 肩の筋肉を鍛えるようにする。
フォームをどのように修正すれば良いのか分からない場合は、上腕二頭筋に焦点を当て、肘を固定し、肩が前後または上下に動かないように意識することが重要です。
可動域
プリチャーカールでダンベルを下ろす際に、腕を伸ばしきってしまうと、怪我につながります。
肘を伸ばしきった方が、負荷がかかるのではないですか?
確かに負荷はかかります。
腕を完全に伸ばすことで、上腕二頭筋を完全な範囲で動かし、筋肉の伸張と収縮を最大化する事ができます。
しかし、腕を完全に伸ばし過ぎると、肘関節に過度なストレスがかかり、関節や腱に炎症や怪我を引き起こすリスクがあります。
トレーニングにおいて一番ダメなのは「怪我をする事」です。
ですので怪我を避けるためにも、腕を伸ばし切る手前で止めるようにしましょう。
セット数・重量・回数の選び方
適正なセット数・扱う重量・回数は、トレーニングの目的によって異なります。
- 筋力(パワーをつける)
- 筋肥大(筋肉を大きくする)
- 筋持久力(筋肉のスタミナをつける)
この3つのどれを目的にしてトレーニングを行うのかを決めるようにしましょう。
- 扱う重量
- 1RMの約80%〜100%
- 回数
- 3〜5回
- セット数
- 3〜6セット
- レスト
- 4〜5分
- 扱う重量
- 1RMの約70%〜85%
- 回数
- 6〜12回
- セット数
- 3〜5セット
- レスト
- 2〜3分
- 扱う重量
- 1RMの約40%〜60%
- 回数
- 15回〜30回
- セット数
- 2〜4セット
- レスト
- 30秒〜1分
目的ごとにやるべきセット数や回数の詳しい説明については、こちらの記事で解説しています。
まとめ
- 鍛えることのできる部位
- 上腕二頭筋
- 上腕筋
- 前腕
- 動作のポイント
- 肘を固定する
- ダンベルを下ろす際に腕を伸ばしきらない
- 注意ポイント
- プリチャーカールの動作時に、肘が動いたり、過度な可動域、肩の使用は関節や腱を痛める原因になる
プリチャーカールは、上腕二頭筋が使われている事を感じる事ができやすい種目です。
腕のトレーニングを行っても、腕に効いている感覚がしない人は一度プリチャーカールを取り入れてみてもいいでしょう。