【プロテイン】水と牛乳のどちらで溶かして飲むべきなのか?|メリット・デメリットについて
トレーニングを行っている人なら多くの人がプロテインを飲んでいると思います。
しかし、プロテインを飲む際に「牛乳で溶かすべきか?」と「水で溶かすべきか?」という疑問を抱く人も少なくないでしょう。
結論から言ってしまうと、「どちらで溶かして飲まなければいけない」という正解はなく、目的によって変わります。
本記事では、水と牛乳を使用した場合のそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
プロテインを水と牛乳で溶かした場合のそれぞれのメリットやデメリットについて
プロテインを水で飲む場合
おそらくプロテインを飲んでいる人の多くは水に溶かして飲んでいるのではないでしょうか?
水は牛乳よりも簡単に用意ができるので手軽にプロテインを作ることができます。
そんな水でプロテインを溶かすことによる効果についてご紹介します。
吸収スピードが速い
水に溶かされたプロテインは、牛乳やその他の液体に比べて一般的に消化が容易です。
なぜですか?
水がプロテインの分子をより迅速に分解し、小腸での吸収を容易にするからです。
消化されたプロテイン(アミノ酸)は小腸から速やかに血液に吸収されます。
水で溶かしたプロテインは、牛乳など他の成分が少ないため、血液中に素早く入るのです。
つまり、すぐにアミノ酸を吸収したい人は、牛乳よりも水に溶かして飲むのがおすすめです。
特にトレーニング後は45分以内に栄養を補給するべきなので、早めに吸収される水で溶かしたプロテインを飲むのがおすすめです。
低カロリー
水自体にはカロリーが含まれていません。
ですので水でプロテインを溶かすことで、摂取するプロテインのカロリー量を最小限に抑えることができます。
つまり、ダイエットや減量などでカロリー摂取を制限している人は、プロテインを水で溶かして飲むのがおすすめです。
消化がしやすい
水には余分な成分が含まれていないため、プロテインと混ざった時、消化器系が処理するものはプロテインのみになります。
これにより、消化過程が単純化され、消化器系にかかる負担が軽減されます。
牛乳に含まれる乳糖に敏感な人にとって、水でプロテインを溶かすことは消化不良や不快な症状を避けるための良い選択です。
風味の欠如
水は無味無臭であるため、プロテインパウダー本来の味がそのまま現れます。
これが、牛乳など他の液体に比べて、風味が薄く感じられる原因になります。
確かに味は薄いですが美味しいですよ?
美味しく感じることができるのならば全く問題はありません。
風味が薄く、美味しく感じないのであればプロテインの摂取が苦痛になる可能性があります。
こうなると、プロテインの摂取をやめてしまう原因につながります。
プロテインを牛乳で飲む場合
ここからは、プロテインを牛乳で飲む事によるメリット・デメリットについて解説していきます。
風味の向上
牛乳は自然な甘みとクリーミーな質感を持っているので、濃厚でジュースを飲んでいる感覚で飲むことができます。
プロテインの味を美味しく感じることができれば、プロテインを飲む事が苦痛に感じることはありません。
ですので水で溶かして飲んでみて不味く感じたのならば、牛乳に溶かして飲むといいでしょう。
栄養素の追加
水でプロテインを溶かす場合、プロテインパウダー自体に含まれる栄養素のみが摂取されます。
しかし、牛乳には様々な栄養素が含まれています。
以下はその例です。
- カルシウム
- ナトリウム
- ビタミンB群
- ビタミンA
- リン
- タンパク質 など
このような栄養素も一緒に摂取できるのも、プロテインを牛乳で溶かすメリットの一つです。
満腹感を得られる
水にはカロリーが含まれていませんが、牛乳には含まれています。
つまり、体重を増やしたいけれど太りにくい体質の人や、増量をしている場合はプロテインを牛乳に溶かして飲む事により効率よくカロリーを摂取する事ができます。
少食なんですけれど、プロテインでお腹いっぱいにしてもいいですか?
食事が食べられなくなってしまうのであればダメです。
プロテインを飲むことよりも、食事(リアルフード)で栄養素を摂取する方が大切です。
ですので、牛乳で溶かしたプロテインを飲んだ事により食事が食べられなくなってしまうのであれば、水で溶かしてカロリーを抑えるようにしましょう。
吸収スピードが遅い
牛乳に含まれる脂肪とタンパク質は消化を遅らせます。
また、牛乳を加えることで、摂取する総タンパク質量が増え、それを消化するためにより多くの時間が必要になります。
その結果、ホエイプロテインの吸収も遅くなってしまうのです。
つまり、寝る前に牛乳で溶かしたプロテインを飲む事により吸収を遅らせ、血中アミノ酸濃度を長い時間高く維持する事ができます。
一方で、トレーニング直後など、すぐに吸収する必要がある場合には、水でプロテインを溶かすことを推奨します。
お金がかかる
もちろん、牛乳を購入する為にはお金が必要です。
水道水の場合は水道代がほんの少しかかるだけです。
水道水が苦手だから市販の水を購入している場合でも、牛乳よりかは高い出費にはなりません。
また、買いに行く手間もかかります。
買うのが面倒だからといって大量に買いだめしていても、牛乳は賞味期限が限られており、大量に購入しても使い切れない場合があります。
どちらで溶かして飲むか迷った場合
色々考えて迷った結果、どちらで溶かして飲むか選べなかった人のために、「牛乳で溶かして飲むべき人」と「水で溶かして飲むべき人」の特徴についてご紹介します。
水で溶かして飲むべき人
プロテインを水で溶かして飲むべき人の特徴については以下の通りです。
- すぐにプロテインを吸収させたい人
- ダイエットをしている人
- なるべく出費を抑えたい人
- 乳糖に敏感な人
牛乳で溶かして飲むべき人
プロテインを牛乳で溶かして飲むべき人の特徴については以下の通りです。
- 水で溶かしたプロテインの味が苦手な人
- 体重を増やしたい人
- プロテインの吸収をゆっくりにしたい人
当たり前ですが「絶対にこっちの飲み方で飲まなければいけない」なんてことはありません。
一番大切なのは、プロテインを飲みたくなくなってしまう原因をなくすことです。
味が不味く感じるのなら、それだけでプロテインが飲みたくなくなってしまいます。
ですが、牛乳で溶かして飲むことで不味さが改善されるのであれば、これからは牛乳で飲むようにしましょう。
効果がどうであれ、自分自身が一番続けることのできる飲み方で飲むようにしましょう。