【プロテイン】ホエイプロテインの見過ごされがちなデメリット9選
筋トレやフィットネスの世界ではプロテインは必須アイテムです。
多くの人々が筋肉の成長や回復をサポートするためにホエイプロテインを摂取しています。
しかし、実はこのホエイプロテインは、全ての人にとって向いている商品なわけではありません。
乳製品に関連するアレルギーや胃腸の不調、そして継続的なコストや品質の問題など、多くの側面からホエイプロテインのデメリットについて徹底解説します。
自分自身の健康や、信頼のおけるサプリメント選びの参考に、ぜひ最後までお読みください。
ホエイプロテインのデメリットについて
ホエイプロテインのデメリット
腎臓への負担
腎臓は、私たちの体の主要な浄化器官の一つであり、体内の有害な物質や余分な水分を排出する役割を果たしています。
また、尿中のプロテインの量を制御し、過剰なプロテインの排出を行う働きもあります。
ホエイプロテインを摂取すると、血漿尿素量、尿中カルシウム排泄量、尿量を増加させ、腎臓の規則正しい機能を妨げる可能性があります。
これは腎臓に過度の負担をかけ、腎臓結石につながる可能性があります。
腎臓結石(じんぞうけっせき)は、腎臓内で尿中のミネラルや化学物質が結晶化して小さな硬い塊を形成する医学的な状態です。
これらの結石は通常、尿路(尿管、膀胱、尿道)を通って体外に排泄されますが、時には痛みやその他の症状を引き起こすことがあります。
適正な摂取量でも腎臓に負担がかかるのですか?
健康な腎臓を持つ人々の場合、通常の範囲内でのプロテイン摂取は腎臓に有害ではありません。
しかし、大量のプロテインを摂取すると、腎臓はより多くの尿を生成して余分なプロテインを排出する必要があります。
これは腎臓に一時的な負担をかける可能性があります。
腎臓の問題を持っている人や、腎臓の機能が低下している人の場合、過剰なプロテイン摂取は腎臓に追加のストレスをかける可能性があります。
特に、腎疾患のリスクがある人々は、プロテインの摂取量を医師や栄養士と相談することが推奨されます。
- 適切な量のプロテイン摂取は腎臓に大きな問題を引き起こすことはない
ホエイプロテインの摂取がリスクのある人
- 腎臓の問題を抱えている人
- 腎臓の機能が低下している人
胃腸への悪影響
ホエイプロテインは、一部の人々にとっては胃腸に不調を引き起こす原因となることがあります。
ホエイプロテインが与える可能性がある胃腸への影響は以下の通りです。
- 消化不良
- ホエイプロテインは、一部の人々にとって消化しにくい成分を含んでいる場合があります。
これにより、ガス、膨満感、胃の痛みなどの症状が生じることがあります。
- ホエイプロテインは、一部の人々にとって消化しにくい成分を含んでいる場合があります。
- 下痢
- ホエイプロテインには乳糖が含まれていることが多く、乳糖不耐症の人々は下痢や腹痛の症状を経験することがあります。
- 便秘
- 大量のプロテインを摂取することで、食物繊維の摂取が不足する可能性があり、これが便秘の原因となることがあります。
また、過敏性腸症候群(IBS)の患者は、ホエイプロテインの摂取によって症状が悪化することが報告されているので注意が必要です。
- 大量のプロテインを摂取することで、食物繊維の摂取が不足する可能性があり、これが便秘の原因となることがあります。
初めてホエイプロテインを摂取する場合や、胃腸の不調を感じる場合は、摂取量を減らして徐々に慣れていくことがおすすめです。
乳糖不耐症だとプロテインは飲めないのですか?
乳糖不耐症の人は、乳糖フリーのホエイプロテイン製品を選択することで、胃腸の不調を回避することができます。
ホエイプロテインが胃腸に与える悪影響
- 消化不良
- 下痢
- 便秘
ホエイプロテインの摂取がリスクのある人
- 乳糖不耐症の人
- 過敏性腸症候群(IBS)の患者
肝臓への悪影響
通常の範囲内でのプロテイン摂取は、健康な肝臓を持つ人々にとっては問題ではありません。
肝臓は、私たちの体内で非常に多くの役割を果たしています。
肝臓の役割の中には、食品からの栄養の処理、老廃物の除去、薬物やアルコールの分解、必要なタンパク質やエネルギーの生成などが含まれます。
過剰なプロテイン摂取が肝臓へ与える影響については以下の通りです。
- アミノ酸の過剰処理
- 大量のプロテインを摂取すると、肝臓は過剰なアミノ酸を処理しなければなりません。
これは、肝臓に一時的な負担をかける可能性があります。
- 大量のプロテインを摂取すると、肝臓は過剰なアミノ酸を処理しなければなりません。
- 尿酸の増加
- アミノ酸の分解により、尿酸が生成されます。
過剰なプロテイン摂取は、尿酸の量を増加させる可能性があり、これが腎結石の原因となることがあります。
- アミノ酸の分解により、尿酸が生成されます。
- 脂肪の蓄積
- 非常に高い量のプロテインを摂取すると、余分なアミノ酸が脂肪として蓄積される可能性があります。
これは、肝臓に脂肪が蓄積し、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)のリスクを高める可能性があります。
- 非常に高い量のプロテインを摂取すると、余分なアミノ酸が脂肪として蓄積される可能性があります。
また、運動を全くしないのにホエイプロテインを摂取すると、時間の経過とともに肝臓にダメージを与える可能性があります。
なぜですか?
運動を全くしないでホエイプロテインを摂取すると、体内で余分なプロテインがアミノ酸に分解されることになります。
これにより、一時的に肝臓や腎臓に負担をかける可能性が考えられます。
また、ホエイプロテインはカロリーが高めです。
運動をしてカロリーを消費していない場合、過剰にホエイプロテインを摂取すると、カロリーの摂取量が増加し、体重の増加の原因となる可能性があります。
ですので、運動をせずにダイエットをしようとしている人は、ホエイプロテインを摂取することにより余計に体重の増加の可能性が考えられるので気をつけましょう。
- 適切な量のプロテイン摂取は肝臓に大きな問題を引き起こすことはない
過剰なプロテイン摂取が肝臓へ与える影響
- アミノ酸の過剰処理
- 尿酸の増加
- 脂肪の蓄積
ホエイプロテインの摂取がリスクのある人
- 肝臓の疾患を持つ人
- 運動をせずにダイエットをしようとしている人
心臓疾患
ホエイプロテインの過剰摂取は心臓の活動に影響を与え、不整脈や心停止などの心臓疾患につながる可能性があります。
高タンパク質源は飽和脂肪酸のレベルが高く、血糖値が上昇し、血液中の酸性度が高くなります。
過剰なプロテイン摂取が心臓へ与える影響については以下の通りです。
- 高血圧
- 一部のホエイプロテインサプリメントには、ナトリウムの量が多いものもあり、これが血圧の上昇を引き起こす可能性があります。
長期間にわたる高血圧は、心臓の筋肉の肥厚や冠動脈心臓病のリスクを高める可能性があります。
- 一部のホエイプロテインサプリメントには、ナトリウムの量が多いものもあり、これが血圧の上昇を引き起こす可能性があります。
- コレステロールの変動
- 一部のホエイプロテイン製品は、飽和脂肪やコレステロールを含むことがあります。
これらの摂取が増えると、コレステロール値に変動が生じ、動脈硬化のリスクが高まる可能性があります。
- 一部のホエイプロテイン製品は、飽和脂肪やコレステロールを含むことがあります。
- 体重増加
- ホエイプロテインはカロリーを含むため、摂取量が多いと、運動や他の食事の摂取量を調整しない限り、カロリーの過剰摂取となり得ます。
体重の増加は、心臓に余分な負担をかけ、高血圧や冠動脈心臓病のリスクを増加させる可能性があります。
- ホエイプロテインはカロリーを含むため、摂取量が多いと、運動や他の食事の摂取量を調整しない限り、カロリーの過剰摂取となり得ます。
上記で過剰なプロテイン摂取は腎臓に負担をかけると説明しましたが、腎臓の機能が低下すると心臓にも影響を及ぼす可能性があります。
腎臓と心臓は密接に関連しており、一方の健康が乱れると、もう一方にも影響が出ることがあります。
ですので腎臓の疾患がある人がプロテインの過剰摂取をすることにより、心臓にも影響が出てくる可能性があるので気をつけましょう。
過剰なプロテイン摂取が心臓へ与える影響
- 高血圧
- コレステロールの変動
- 体重増加
ホエイプロテインの摂取がリスクのある人
- 心臓疾患を持つ人
- 高血圧の人
- 高コレステロールの人
血液酸性度の上昇
血液の酸性度(pH)は、血液がどれだけ酸性またはアルカリ性であるかを示す指標です。
正常なpH範囲は7.35から7.45の間です。
この範囲を下回ると酸性、上回るとアルカリ性となります。
ホエイプロテインは、主に乳酸と他の有機酸を含むため、消化と吸収の過程で酸性の代謝産物を生じることがあります。
これにより、短期的には血液のpHがわずかに低下する可能性が考えられます。
では、正常なpH範囲を下回ってしまうのですね?
これに関してはそれほど心配する必要はありません。
健康な人の体は、呼吸や腎臓の機能によって血液のpHを正常範囲内に保つ能力を持っています。
一般的な人々にとっては、ホエイプロテインの摂取が血液のpHに与える影響はごくわずかであり、健康上の問題を引き起こすことはほとんどありません。
つまり裏を返せば、腎臓の機能が低下している人の場合、血液のpHを正常範囲内に保つ能力も低下しているわけなので注意が必要です。
- ほとんどの場合は健康上の問題を引き起こすことはない
ホエイプロテインの摂取がリスクのある人
- 腎臓の機能が低下している人
ケトーシス
ケトーシスは、体内でエネルギーを生成するために脂肪を分解し、ケトン体と呼ばれる特定の有機化合物を産生する代謝プロセスです。
通常、体は糖質を主要なエネルギー源として使用しますが、糖質が不足する場合、例えば炭水化物を制限したり、飢餓状態にある場合にケトーシスが発生します。
ケトーシスって健康に利点のあるものではないのですか?
一般的には利点がありますが、長期的なケトーシスは悪影響があります。
ケトーシスの悪影響として、栄養不足、腸の問題、腎臓への負担、高コレステロール、骨密度の低下、長期的な影響の不明確さが挙げられます。
ケトーシスの状態を妨げる要因については以下の通りです。
- 糖質の量の増加
- 一部のアミノ酸は、糖新生のプロセスを経て糖質に変換されることが知られています。
ホエイプロテインを大量に摂取すると、このプロセスにより生成される糖質の量が増え、ケトーシスの状態を妨げる可能性があります。
- 一部のアミノ酸は、糖新生のプロセスを経て糖質に変換されることが知られています。
- インスリンの分泌量増加
- ホエイプロテインは、インスリンの分泌を促進することが示されています。
インスリンは、糖質の体内での利用と貯蔵を促進するホルモンであり、その分泌が増加すると、ケトーシスの状態を打破する可能性があります。
- ホエイプロテインは、インスリンの分泌を促進することが示されています。
もちろん、ホエイプロテインの摂取量やタイミング、体の状態などによって、ケトーシスへの影響は異なる可能性があります。
ケトーシスの悪影響
- 栄養不足
- 腸の問題
- 腎臓への負担
- 高コレステロール
- 骨密度の低下
- 長期的な影響の不明確さ
ケトーシスの状態を妨げる要因
- 糖質の量の増加
- インスリンの分泌量増加
ホエイプロテインの摂取がリスクのある人
- ケトジェニックダイエットなどをおこなっている人
骨粗しょう症
骨粗しょう症は、骨のミネラル密度が低下し、骨がもろくなる疾患です。
これにより、骨折のリスクが高まります。
骨の健康はカルシウムやビタミンDの摂取、適切な運動、ホルモンバランスなど多くの要因に影響されます。
ホエイプロテインは、多くのアミノ酸やカルシウムなどのミネラルを含むため、適切な摂取は筋肉の健康や骨の健康をサポートする可能性がありますが、過剰な摂取や不適切な摂取が骨密度に与える影響については、以下の点で考慮が必要です。
- タンパク質摂取と骨密度
- タンパク質は、骨の健康に必要な栄養素の一つです。
しかし、過剰なタンパク質摂取は、カルシウムの排泄を促す可能性があり、これが骨密度の低下を招く可能性が考えられます。
- タンパク質は、骨の健康に必要な栄養素の一つです。
- 酸性食品の摂取
- 高タンパク質の食事は、体内で酸性に傾く可能性があるとされています。
体が酸性に傾くと、血液のpHを調整するために骨からカルシウムが溶出されるという理論があります。
このため、カルシウムの排泄が増加し、骨密度が低下するリスクが考えられます。
- 高タンパク質の食事は、体内で酸性に傾く可能性があるとされています。
また、炭水化物の摂取を極端に制限すると、上記で説明したケトーシスの状態を妨げる状態になる可能性があり、これが骨密度に影響を及ぼす可能性が考えられます。
過剰なプロテイン摂取が骨密度に与える影響
- タンパク質摂取と骨密度
- 酸性食品の摂取
ホエイプロテインの摂取がリスクのある人
- 高齢者
- 骨疾患を持つ人
痛風
痛風は、尿酸の過剰な蓄積によって関節や他の組織に尿酸結晶が沈着し、炎症を引き起こす病気です。
尿酸は主に紫外線とともに体内で生成され、過剰な量は腎臓を通じて尿として排出されます。
尿酸の生成や排出に関連する異常が痛風の原因となります。
過剰なプロテイン摂取が痛風を発生させる原因については以下の通りです。
- 尿酸の生成
- タンパク質の摂取が増加すると、尿酸の生成が促進される可能性があります。
これは、タンパク質が分解される際にプリン体という物質が生成され、これがさらに分解されて尿酸が生成されるためです。
しかし、ホエイプロテインはプリン体の含有量が低いため、直接的な尿酸の増加を引き起こすリスクは比較的低いと考えられます。
- タンパク質の摂取が増加すると、尿酸の生成が促進される可能性があります。
- 腎臓への影響
- 過剰なプロテイン摂取は、腎臓に負担をかける可能性が指摘されています。
腎臓の機能が低下すると、尿酸の排出が減少し、痛風のリスクが高まる可能性があります。
- 過剰なプロテイン摂取は、腎臓に負担をかける可能性が指摘されています。
- プリン体の多い食品との組み合わせ
- ホエイプロテインを摂取する際に、プリン体が豊富な食品(内臓肉、魚の内臓、ビールなど)との組み合わせは、尿酸の生成を促進する可能性があります。
全体的な食事のバランスやライフスタイルも痛風のリスクに影響を与えるため、考慮することが必要です。
過剰なプロテイン摂取が痛風を発生させる原因
- 尿酸の生成
- 腎臓への影響
- プリン体の多い食品との組み合わせ
ホエイプロテインの摂取がリスクのある人
- すでに痛風を持つ人
金銭の負担
高品質のホエイプロテインは、価格が高いことが多く、特に有名ブランドや特定の原材料を使用した製品は、一般的な製品よりも高価です。
タンパク質補給を継続的に行う場合、ホエイプロテインは定期的に購入する必要があります。
これは、長期的なコストとして積み重なる可能性があります。
金銭面のコストを気にする人がプロテインを購入する前に考慮するべき点については以下の通りです。
- プロテインだけでは意味がない
- ホエイプロテインを摂取する目的は、筋肉の回復や成長をサポートすることが多いです。
しかし、ホエイプロテインだけで筋肉が増加するわけではなく、適切なトレーニングや食事が必要です。
高価なホエイプロテインを購入しても、期待した効果が得られない場合があります。
- ホエイプロテインを摂取する目的は、筋肉の回復や成長をサポートすることが多いです。
- タンパク質は食事でも摂取できる
- 金銭面が気になる人は、ホエイプロテインの代わりに、食事からのタンパク質摂取を増やすことを考えるといいでしょう。
これにより、コストを抑えることができる場合があります。
- 金銭面が気になる人は、ホエイプロテインの代わりに、食事からのタンパク質摂取を増やすことを考えるといいでしょう。
ホエイプロテインの金銭面のデメリットは、製品の価格や定期的な購入に伴うコスト、期待する効果とのバランスに関連しています。
ホエイプロテインを摂取する際は、自身の予算や目的に合わせて製品を選ぶことが重要です。
また、全体的な食事やトレーニングとのバランスも考慮することで、効果的なタンパク質補給を行うことができます。
金銭面のコストを気にする人がプロテインを購入する前に考慮するべき点
- プロテインだけでは意味がない
- タンパク質は食事でも摂取できる